2025.06.14

残り5分に15得点の爆発でサンダーを勝利へ導いたSGA「僕らは必死に戦い抜いた」

ファイナル第4戦で殊勲の働きを見せたSGA[写真]=Getty Images
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「もし今夜負けたらどうなるかは分かっていた。だからこの試合に勝つために自分に可能なこと、コントロールできることをせずにコートへ出たくはなかったんだ」

 そう語ったのは、オクラホマシティ・サンダーシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)。インディアナ・ペイサーズとの「NBAファイナル2025」で3戦を終えて1勝2敗だったサンダーは、6月14日(現地時間13日、日付は以下同)に敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスで行われた第4戦を落とせば1勝3敗で相手に王手をかけられてしまう重要な一戦だった。

 試合はペイサーズが優位に立ち、第3クォーター残り2分8秒にオビ・トッピンのダンクが決まり、サンダーは10点を追う展開になるも、そこから我慢を続けて徐々に点差を縮めていき、第4クォーター中盤に同点へ持ち込む。

 その後何度もタイスコアになる中でペイサーズが抜け出したが、残り3分20秒で4点ビハインドの状況からSGAが爆発。3ポイントシュートを沈めて1点差に追い上げると、その後ステップバックジャンパーを放り込んで1点リードへ導き、6本のフリースローをノーミスで決め切り、最終スコア111-104で勝利を手にした。

「僕らは試合を締めくくるべく、必死に戦い抜いた。それが勝てた要因だと思う」と試合を振り返ったSGAは、ゲームハイの35得点に3リバウンド3スティールの大暴れ。残り3分を切ってから11得点の集中砲火で見事サンダーへ勝利を引き寄せた。

 しかも、サンダーが誇るMVPは、試合時間残り5分で15得点を奪取。これは1971年以降にファイナルの大舞台で残した最多得点記録となった。アンドリュー・ネムハードを筆頭にペイサーズの厳しいマークで苦戦する場面もあったとはいえ、SGAが終盤の大事な場面で見事ギアを上げて勝利へ導いたと言っていい。

 これでSGAは今年のファイナルで3度目の30得点超え。キャリア最初のファイナル4試合で計131得点(平均32.8得点)は歴代3位と、トップスコアラーとして申し分ない数字を積み重ねている。

 なお、サンダーではSGAのほかにジェイレン・ウィリアムズが27得点7リバウンド3アシスト、アレックス・カルーソが20得点3リバウンド5スティール、チェット・ホルムグレンが14得点15リバウンドを残した。

 ファイナルの舞台はサンダーのホーム(ペイコム・センター)へ移し、17日にシリーズ第5戦が開催される。2勝2敗で迎える次戦は勝利チームが優勝に王手をかけるだけに、注目の一戦となるに違いない。

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