2025.05.30

宇都宮のニュービルが史上初の2年連続MVP「この賞はあなたに捧げたい」亡き指揮官に感謝

今季も司令塔として宇都宮をけん引したD.J・ニュービル[写真]=B.LEAGUE
バスケ情報専門サイト

 5月30日、Bリーグの年間表彰式『B.LEAGUE AWARD SHOW 2024-25』が開催され、レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に、宇都宮ブレックスD.J・ニュービルが選出された。なお、同選手にとっては2年連続2度目の受賞。今シーズンのチャンピオンシップMVP、ファイナル賞に続き、個人賞を総なめする格好となった。

 アメリカ出身で現在33歳のニュービルは、193センチ96キロのポイントガード兼シューティングガード。2020-21シーズンに来日すると昨シーズンから宇都宮に移籍。所属2年目だった今シーズンはリーグ戦全60試合に出場し、1試合平均17.1得点、5.5リバウンド、6.1アシスト、1.3スティール、3ポイント成功率37.9パーセントの好成績を残し、B1最高勝率をマークしたチームをけん引した。

 壇上でマイクの前に立ったニュービルは、「たくさんの方に感謝をしたいです」と語り出し、家族やチームメートらに感謝。また、「MVPはあなたのおかげで受賞できたと思っています。この賞はあなたに捧げたいと思います」と、今年2月に急逝したケビン・ブラスウェルヘッドコーチへの感謝も口にした。

 受賞コメントの全文は以下の通り。

「たくさんの方に感謝したいと思います。まずはチームメートのみんな、そしてブレックスファンの皆さん、本当に温かいサポートを一年間続けてくれてありがとうございます。そしてコーチングスタッフ、自分をサポートしてくれてありがとうございました。そして何よりもブラスウェルヘッドコーチ、彼は自分がこのチームに来てからずっと自分を鍛えてくれて、自分に対してチャレンジしてくれて、より良い選手になるためにすべてをかけて自分をプッシュしてくれたと思います。

彼をシーズン途中に失うことになってしまい、とても苦しい状況ではありましたけど、彼が指導してくれた全てのことがこのチームをプッシュし続けてくれて、彼が教えてくれたことを自分たちがコート上で体現し続けることが優勝につながったと思います。彼が自分にしてくれたことは本当に感謝してもしきれないです。自分にもチームメートにも自分の家族にも厚いサポートしてくれてありがたく思っています。

自分を支えてくれた家族にも感謝を伝えたいと思います。苦しい状況があって、ときには試合のこともあってイライラして帰ることもありましたけど、どんなときも暖かくサポートしてくれたことに感謝しています。

繰り返しになりますが、チームメートのみんながいたからこそこの受賞があったと思うので感謝しています。そしてKB、このMVPはあなたのおかげで受賞できたと思っています。この賞はあなたに捧げたいと思います。ありがとうございました」

▼歴代レギュラーシーズンMVP
2024-25 D.J・ニュービル(宇都宮)
2023-24 D.J・ニュービル(宇都宮)
2022-23 河村勇輝(横浜BC)
2021-22 藤井祐眞(川崎)
2020-21 金丸晃輔(三河)
2019-20 田中大貴(A東京)
2018-19 富樫勇樹(千葉J)
2017-18 比江島慎(三河)
2016-17 ニック・ファジーカス(川崎)

D.J・ニュービルの関連記事

宇都宮ブレックスの関連記事

Bリーグの関連記事

OSZAR »